[PR]
2025/04/23(Wed)13:11
超趣味に走る雑記帳改め小屋的ブログです。 思いついた小ネタ、アニメ感想、ゲーム感想、その他もろもろをざーっと無節操に書くネタ帳兼日記でございます。
2025/04/23(Wed)13:11
2006/12/28(Thu)01:35
「壊れた羅針盤-2-」
――私って、ロックマン様にどんな風に思われているのかしら。それにあの可愛い子…、あの子はロックマン様にとってどうゆう存在なのかしら…。
「うー、やだやだ! なんだって、私がこんなことを…」
そこまで言ってルナははっと我に返って、周りを見回した。放課後の閑散とした廊下には、幸いにもその独り言を聞いているものはいなかった。いつも従者のようについて回っているゴンタに、キミマロも、今日はいない。それを確認して、ほっと息を吐き出した。こんな独り言を聞かれては、恥ずかしくていてもたってもいられないだろう。
「私ったら、何を言っているのかしら…」
「あれ、まだいたの?」
後ろから突然声を掛けられて、ルナは飛び上がるような気持ちになった。が、持ち前の気丈さで気持ちを抑えて、ゆっくりと振り返った。そこには、最近登校するようになった星河スバルが、カバンを手に立っていた。
「星河君こそ、まだ帰っていなかったの?」
「あ……。いや、その…。やることがあって」
単純に聞くと、明らかにスバルはうろたえて見せた。その様子を訝しく思いながらも、ルナは腰に手を当ててスバルを見ていた。別に困らせるつもりで聞いたわけではないのに、と少々あきれながら。
「まあ、いいわ。それじゃ、また、明日ね」
そう言って背を向けようとしたルナだったが、一つのことを思い出して踏みとどまった。
――そう言えば、スバル君も時々現場に居合わせているわよね。
No.10|ロックマン小話系|Comment(0)|Trackback()
URL :