ひーさーしーぶーりーにー……書いたっ! 小説書いた―☆ そして、やっぱりなまっておりました。腕が!
でも、とりあえず二年前の話としてクルックの話を書きましたです。お目汚しになるやもしれませぬが、よろしければ、この先へどうぞ!
「迷いと怖れ」
――今でもあの時、本当にどうしたかったのかは覚えていない。ただ怖かった。戦うことと、敵味方関係なく人が傷ついていくことが、怖かった。
アンドロポフと外を歩いている時に、目の前に走ってきた一人の少年。
幼馴染を見つけてクルックは自然と頬が緩んだ。が、続いた言葉にクルックは動きをとめた。
「レゴラスのおっさんから打診があった。レジスタンスを組織するから一緒に戦ってくれないかって」
「たた…かう……?」
シュウの言った言葉を理解したくないのか、クルックはぼんやりとその言葉を反芻していた。
その言葉を聞いた時にクルックにはいろんな風景が見えたような気がした。誰も居なくなり廃墟となった町並み、病院に次々と担ぎ込まれてくる人々。その中には、苦しみながら助からずに息絶えていった人も少なくなかった。
――どうしてこんなことになったのか。どうしてこんなにも人が苦しまなきゃいけないんだろう。
クルックは頭の中で理解していた。何が起きてこうなるのか。
戦いが起きるから傷つく人が生まれてくるのだ。
手が震えた。
――怖い。
「無理よ…。影も出せないのに」
視線をシュウから逸らした。
――私、言い訳を重ねている。
クルックはそう思った。行きたくないならそう言えばいい。でも、突然の誘いにどうしたいのか自分でもわからなかった。わからなかったが、クルックは手の震えをとめることができなかった。
「影を出せないのはロギも同じだ。だから、これからは影黒や飛空挺を使った戦いになる。だから、メカに詳しいお前が来てくれると助かるんだ」
懇願するようにシュウは手を合わせた。こんな風にシュウが頼みごとをするなんて滅多にない。それだけにクルックの中には迷いのようなものが生じていた。
――あの時は……。あの時はネネを倒すことで平和が来るって思っていた。だから、戦えた。でも……。
クルックの脳裏に浮かぶのは病院に運ばれてくるたくさんのけが人。壊された町並みだった。
「でも……」
「クルック」
予想していなかった声に呼ばれて、クルックは顔を上げた。
――あの時……、アンドロポフが背中を押してくれたから、私はシュウに自分の本心を打ち明けることができた。だから、私はここにいる。
>>>>>あとがき。
なんとなく二年前の時の心情ってこんなのだったのではー、と書き書きさせていただきました。
……。中途半端に切り上げてすいません。orz
あの場面は本当に好きなので、力不足感がすごいっす。
三者三様の複雑な心境が表れている場面だと思うのです。特にアンドロポフのクルックへの愛は素晴らしい☆
……また書きたいです~。
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