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思いつきほったて小屋的ブログ

超趣味に走る雑記帳改め小屋的ブログです。
思いついた小ネタ、アニメ感想、ゲーム感想、その他もろもろをざーっと無節操に書くネタ帳兼日記でございます。

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51話小話【2】

2008/04/15(Tue)23:33

この前書きました51話小話の続きものです。タイトルは「終わりとその後と」。
若干、シリアス調ですが、封印後クルックとロギが二人を迎えに行こうとする話です。



「終わりとその後と」




空は光を取り戻した。それに加えて、周囲の様子も様変わりして闇が解放される前の状態に戻っていた。切り立った崖に立っていたはずの封印の神殿は、最初に見た封印の地。つまり、森の中の巨大なクレーターに戻っていた。それだけ見れば、何か悪い夢を見せられていたような気分になってしまう。

――世界はどうなったの? 助かったの?

クルックは立ち上がろうとして、がくりと膝をついた。封印に影の力をすべて使い切ったせいか、体の疲労は激しかった。立つのもやっとの状態だった。

――みんな、大丈夫かな…。

自分もこの状態だからクルックには、起き上がってこないのも分かるような気がした。多分みんな目を覚ます。クルックにはそんな気がした。
そんな中、同じように目を覚まして動こうとしている人影が目に入った。ロギだった。

 


ロギは目を覚ますと一人、封印の地から抜け出して、来た道を戻り始めていた。


「……なぜついてくる?」


その問いがなされたのは、封印の地から少し歩いた森の中だった。ロギは振り向かずに問いかけてきた。


「闇を封印した今、この共同戦線も解除されたも同じだ。君が付いてくる理由はないだろう」


責める声ではない。ただ淡々と尋ねているだけだった。
クルックはロギの言葉が正しいことを理解しながらも、あの時ロギが道を戻るのを見て追いかけられずにはいられなかった。


「二人を…アンドロポフとシュナイダーさんを迎えに行くんでしょ。お願いです。私も…連れて行ってください」


クルックも途中で別れた二人が心配だった。二人はまだ封印の地にたどりついていない。
ロギの後を歩いている途中、嫌な予感がクルックの頭をかすめたが、クルックは首を横に振った。


――約束してくれたもの。ちゃんと生きて戻ってくるって。


だから、確かめに行く。迎えに行く。
確かにロギの言うとおり、闇を封印した時点で、ロギ達ローゼンクロイツやデルフィニウムと協力する必要性はなくなったのかもしれない。
もう仲間ではないと言えばそれだけなのかもしれない。
時間が少し経てば、また以前の、敵同士という関係に戻ってしまうのかもしれない。


それでも少なくとも一緒に一つの目的を目指して戦った仲間だった。
心配しないはずがない。
クルックが二人を迎えに行くのは同じ仲間としての当然の摂理だった。


「……。好きにすればいい」


クルックの言葉に、ロギはそれ以上言葉を返さなかった。





>>>>>あとがき

残っている他の子供達はまだのびています…。ロギさんがさくさく先に行っちゃうので、クルックがみんなを起こしている暇がなかったとか、が背景にあります。(苦笑)

アニメであの後どうなったのかが、詳細に書かれていなかったので(本当はじっくり見せてもらいたかった)、つい書き書きしています。2期でその当時のことが放送されたら矛盾する可能性は大です! ええ!(笑)
続きは一応あるので、書けたら書きます。とりあえずこれを読んで、楽しんでいただけたら幸いですvv

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No.90|ブルードラゴンComment(0)Trackback()

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