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思いつきほったて小屋的ブログ

超趣味に走る雑記帳改め小屋的ブログです。
思いついた小ネタ、アニメ感想、ゲーム感想、その他もろもろをざーっと無節操に書くネタ帳兼日記でございます。

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「残り八時間っ!」小話二話目

2008/03/23(Sun)22:01

「残り八時間っ!」シリーズ第二話! って書く予定はなかったはずなのになあ。可笑しいなあ…。

でも、書きました! アンドロポフ→クルックな話ですよ~。ええ、もう止まらないっです(笑)
50話感想よりもこっちを先に書く愚か者です…。

==申し訳ないくらい適当なあらすじ☆==

 闇に対抗するため手を組んだローゼンクロイツのロギ一行と、影使いの子供達、そしてデルフィニウム。ロギの戦艦は闇に突入する為の準備が残り八時間で終了することを、皆に伝えそれまでの8時間、戦艦内で自由に休息を取ることを許した。
 アンドロポフとシュナイダーは子供達とは別の部屋で食事をとっていた。彼らもまた休息を取ることを命じられていたからだ。食後何気なく艦内を歩くアンドロポフ。彼はクルックのことを想っていた…。


「再会ついでのお願い」



――あいつ、今頃どうしているんだろう?

 通路を歩いている途中でアンドロポフは不意にそんなことを考えた。シュウを始めとする子供達の面倒は他の兵士が見ることになっている。影使いの戦力の一端を担うアンドロポフ・シュナイダーは、その子供達同様、休息を取るように命じられている。今後の戦闘に備えて十分な力を蓄えることが必要であるからだ。
 とは言ったものの、アンドロポフには子供達―ひいてはクルックということになるのだが、彼女に話をするきっかけを失ったようなものだった。用事がないと何となく話しかけづらい。食後何気なしにアンドロポフは艦内を歩いていたが、それにもちょうど飽きてきたところだった。

――はあ、考えていても仕方がないし、一眠りでもするか。

 そう思ってアンドロポフが道の角を曲がろうとした時、突然人影が現れた。不意だったためそのまま互いの頭をがんとぶつけた。

「つ~…。どこを見て……」

 倒れることはなかったが、不意を突かれた気持ちはある。もっともこの場合、たまたま運が悪かっただけのことでどちらが悪いということはないのだが。アンドロポフはいらだちながら頭を押さえて顔をあげた。が、文句を言おうとしていた口は途中で閉ざされた。

「ご、ごめんなさいっ。大丈夫だった?」

 同じように額を押さえたクルックが目の前にいた。心配そうにこちらを見ている。

「……こっちこそ、悪かった。俺は大丈夫だ。お前は…平気か?」
「うん。平気」
 
 何となく二人で口をつぐんでしまい微妙な空気が流れた。何か言いたいことがたくさんあったはずなのに、アンドロポフの頭は瞬間的に真っ白になってしまったらしい。気を抜いていたから……、会えないと思い込んでいたから……。不思議と言い訳の方は洪水のように湧いてきていた。
 それでも、この空気をどうにかしようという努力は互いにあったようである。

「あの」
「あのさ」

 互いに言葉を切りだそうとして、思わず目を丸めて見詰め合った。そして、どちらともなく笑いだした。

「以前会った時もこんなことがあったよな。…どうしたんだ、こんなところを歩いて。食事していた場所は確か反対側だろ」
「うん。ちょっとお手洗いを借りていて…。その後、戻ろうとしたんだけれど、道に迷っちゃって」

 苦笑いを浮かべて、困った顔をして説明をするクルック。思わずアンドロポフも苦笑を浮かべてしまった。

「ついてきなよ。案内する」
 
 そう言ってアンドロポフはクルックに背を向けた。

――意外と方向音痴なのかな。

 そんなことをアンドロポフは考えた。広い艦内なので道に迷うことは仕方がない気がするが、それでもしっかり者に見えたクルックが道に迷っていることがアンドロポフには意外に思えた。
 以前対峙した時は敵同士だったから、クルックの表情も基本的に硬かった。さっきのように心配そうに見たり、不意に笑ったり、自分の失態を恥ずかしそうに苦笑いしたりするクルックは以前のような緊張はなかった。対して言うならば、素顔という感じだった。あまりにも可愛かったので、アンドロポフは余計にどきどきしてしまっていた。背を向けたのも緊張している顔を見られたくなかった心理が働いてのことだろう。

「ちょっと待って」

 歩こうとした時、クルックがとめた。アンドロポフも足を止めて振り返る。

「ん? どうかしたか」
「あの…、さっきベッドも借りれるって聞いたから、その…ベッドを借りたいの。貸してくれる?」

――なんだ、そんなことか。

 アンドロポフは頷いて、進もうとしていた進路と反対側の通路を指差した。

「ああ、わかった。それじゃ、先にそっちを案内する。それでいいか?」

クルックは頷いた。

「お願い」

 お願いと言われてはアンドロポフも断れない。もっとも、ロギから子供達に休息に関しては言いつければこちらで用意すると言っているので、お願いされるほどのことでもないのだが、とアンドロポフは思った。
 







>>>>>あとがき
残り八時間の時って描写が少ないから詳しくはどうなっているのかわからないっ! なので、ほとんどが妄想です……。続きがあるのかは保証はできませんが、書いていて楽しかったです。正直言ってクルックはかわいい。可愛いと思うぞ! 攫う人は間違っていなかったな、アンドロポフ!(笑)
今回の話は、クルックがアンドロポフにベッドに連れて行ってもらうのを頼むまでの話っ!(きっと決してある種の期待とかアンドロポフは多分していないと思うのですが…私は期待してしまったっ!! すいません…。orz)
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No.80|ブルードラゴンComment(0)Trackback()

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