:思い出話とか何とやら:
忘れたい過去じゃなくて、振り返りたくない過去なら持っている。
振り返りたくない。でも、そう思っているうちに本当に振り返ることも思い出すことも出来なくなっていることに気付いた。それはとても寂しくて悲しいことだった。
「振り返りたくない過去」
振り返りたくない過去。それにぶち当たったのは何も今回が初めてじゃない。今回は再認識させられただけだ。忘れようとしていた、向き合おうとしなかったその過去を。別にその思い出が嫌なことだらけだったわけじゃない。どちらかというとその反対で、楽しいことがたくさんあった。今の私には眩しすぎるくらいの楽しかった日々だった。
その過去に突然向き合うことになったのは、ネット上によくある不可思議な現象だった。ソーシャルネットワーキングのひとつ、mixiから出来事は始まった。12年以上前の小学校の幼馴染から、メールが突然来たことが始まりだった。
その日も今月から始まった社会人らしく、仕事の合間にメールを確認していた。普段からメールは少なく1通もないのが普通なのだが、その時には珍しく1通のメールが届いていた。
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