お疲れ様です。こんばんわ、もしくはこんにちは。
こりもせずに、また妄想SSSを書きます。ネタ浮かんでもノートに書くだけだとなんか埋もれていくんで、つまらないものかもしれないのですがまた書きます。(くどい)
42話あたりのアンドロポフの話です。明るいギャグを書きたいと思いつつも、今回もまたシリアスです。短くて、閑話なりて、描写少なくてなんかわかり辛いのではと戦々恐々です。いや、書いていて楽しいんですがね~。ネタばれもちょこっとありなので42話をまだ見ていない人はご注意ください!
「見上げた空の高さ」
――何やってんだ、俺。
通路を歩きつつアンドロポフは胸中でつぶやいた。
自分の行いを理解しては、いる。捕虜の脱走を手助けしたのだ。相手にそう伝えずとも。
――バカなことしたよな。
バレれば懲戒免職以上の騒ぎになる。軍法に従えば、自軍への裏切り行為は極刑に値する。現在のローゼンクロイツはグランキングダムを再編した国家だ。再編したとはいえ、大元の規則や制度はほとんどがそのまま残っている。そうした中で、この行為がどのような意味を持っているのか。それがわからないアンドロポフではなかった。
城塞の外は自分を探してのお祭り騒ぎになっていた。名前を呼ぶ声がいやでも聞こえてくる。飛空挺の出撃時刻がアンドロポフのせいで遅れていることは明らかだった。
通路を歩き始めて間もない頃に、一般兵が自分を見つけたのを見てアンドロポフは眉をしかめた。
飛空挺に乗り込む前にアンドロポフは一度だけ城塞を振り返った。城塞の頂上にある部屋には彼女が軟禁されている。
――逃げてくれさえすればいい。
彼女が城塞から逃げて、その後仲間の所に戻るとしてもかまわなかった。また戦うことになったとしても、あのままあそこに閉じ込められて敵の捕虜としての判決が下るのをただ見ているよりかはましだと思った。
――影さえ戻ってくればクルックはどこへだって行ける。
気を取り直してアンドロポフは飛空挺の中へと入って行った。もしかしたら、もう二度と会うことはないかもしれない。そんなことを考えながら。
>>>あとがき
鍵を置いて去って行った直後の話です。裏切ったら例外なく死ぬ可能性が高くなると思うので、そうゆうことを自覚しながらクルックの所に鍵を置いて行ったのではないかなーという妄想が今回のSSSの根本にあります。
告白しかけた所とかを掘り下げて描けない自分が悔しいっ!(笑)
いや、あんなことを少しでも言い出すってだけで、案外アンドロポフの気持ちは追い詰められていたんじゃないかなとも思ったんですよ! そんな脳内の過程があって書いたのがこれになります。
読んでもらい少しでも楽しんでいただければ幸いですvv
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