突発的、アンドロポフ→クルックネタで、どうしても小説が書きたくてHPとブログを繋げてしまった。
なんというかブログの昔の記事をみて、あれ? こんなの書いていたんだーってものがたくさんあってかなり冷や汗。公開する気がない状態で書いたものばかりだから、見られるとかなり恥ずかしいもんがーーーっ。
やばい、後日、記事の整理をしよう(冷や汗)
という訳でこれを書かなければ、恥がさらに上塗りされる!
(この行動こそが余計に上塗りになる気がするけどな!)
では、SSSで、甘くも何ともないかもしれない次回の話を想像(妄想)した小説を読みたい方は続きをどうぞ!
たぶん、「あれ? これだけ?」って、がっかりすること間違いないかもしれません!
「花」
――何で俺はこんなものを持っているんだ?
静まり返った屋敷の通路を歩きながら、アンドロポフは手に握ったそれを見た。白く小さな花片がかわいらしい一輪の花である。近くの森に自生していた小さな花だった。ちょうど彼女が眺め頬をほころばせていた花に似ているような気がする。
屋敷の周辺を歩いていて偶然見つけたどこにでもあるような花だった。ぼんやりと、あの時のことを思い返していたら、いつの間にか手折っていた。そのまま捨てるのは忍びなく、だから、その手の内に隠しつつここまで持ってきてしまったのだが。
――だから何だっていうんだ。
と、足を止める。ちょうど、彼女が軟禁されている扉の前だった。
それに気付いたとき、今すぐにでも捨てるべきだと言う声が聞こえたような気がした。
その声にアンドロポフも思わず賛同したくなる。合理的に考えるとどうしても不自然に思えてならなかった。
見舞い。というとおかしい気がした。
なんせ気絶させたといっても、立ち直れないような怪我は負わせていないし、彼女は十分普通に活動できる。体は健康そのものだ。
――大体、あいつは捕虜じゃないか。
そこに花を持って行くなんて不自然極まりない。
納得できない感情が、なんとなく自分をここまで連れてきたのはわかる気がした。しかし、それはどうしても認めたくない感情でもあった。
数分間だろうか、扉の前で黙々と立っていたアンドロポフは扉をあけることなくその場を立ち去って行った。正面にある、小さな水差しに一輪の花を添えて。
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