先に謝っておきます。何気なく書いてしまいましたが、嘘八百の話です。(たいていの私が書く話は嘘八百ですが!)
ぜクスでライブメタルってものが出た時にあれ作ったのってシエルじゃないかなーと考えていた時のネタです。でも、アドベントをクリアした今でも謎が多いので、個人的な解釈は自分寄りのものになっています。ゲームの内容をかなり無視していると思うので、そうゆうものが嫌いな方は読まない方が吉です。
「墓石」
その昔、消えゆく記憶を形に留めようと試みた者がいた。
繰り返される争いの記憶。
人々の過ちの記憶。
混乱の中に差し込んだ光の記憶。
人と機械の生きる姿の記憶。
争いを繰り返さないために、過ちを繰り返さないために、大切なものを忘れないために、希望を失わないために。
彼女は記憶を未来へ遺そうとした。
多くの記録は、人の身よりも電子の存在が記録したものの方が確かなものといえた。人の心は移ろいやすく、すぐに感情に支配される。その為、事実も認識した人によって様々に姿を変える。電子の脳を持つものは、自分の感情とは別に周囲の状況を冷静に判断して記録していく。
レプリロイド―人工知能を有する人に近い機械。彼らは彼らが日常認識しているよりも多くの情報を自らに蓄えている。そのレプリロイドの精神部が、何らかの因果で変質し、身体という殻を捨てたものを、サイバーエルフ―電子の妖精と呼んだ。
彼女はサイバーエルフの残骸。つまりは、データの塵を墓標の代わりとして一つの特殊な鉱石の中に編みこんだ。
これが、数百年後世界を震わせる、ライブメタルの始まりである。
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