今日は抱えていた仕事が定時の2時間前に終わったから、すぐに帰れるだろーと思っていたのに、追加の仕事で見事10時に会社を出るという落ちがついてました…。orz
とりあえず、気を取り直して、ブルドラ小話! 続くか分からないけれど、闇封印直後の話! 時間が少なかったから割と短め!
「終わりと」
力を使い果たして気を失っていたらしい。クルックが目を覚ますと、丘の上にそびえ立っていた神殿は消え、初めてこの場所を訪れた時と同じようになっていた。何もない、クレーター。それこそ、初めて見た時と何も変わっていないように見えるクレーターで、倒れていた。
「終わった…の…?」
空はまぶしい日差しを大地に照らしていた。体を起こして空を見上げると、どこまでも青く澄んで見える空と、太陽がまぶしく光っていた。それが、何よりの証拠だった。闇との戦いが終わったことの。
――終わったんだね…。フェニックス…。
――ええ。
そう心の中でクルックはつぶやいた。そうしたら、いつものように柔らかい声でフェニックスが答えてくれたような気がした。
改めて周りを見回すと、円を囲むようにして仲間が倒れていた。その内、何人かはクルックと同じように目を覚ましたらしい。彼らもまた体を起こして空を見上げていた。
当たり前のように降り注ぐ光を、眩しそうに見つめて。
闇の封印は終わった。
世界は、闇が封印されたままのあるべき姿に戻り、光は大地を満たした。
闇の存在が全てまやかしであったように風景は様変わりし、世界は束の間の休息を手にした。
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